ティッシュで遊ぶ赤ちゃんからティッシュを取り上げてはいけない理由
ティッシュで遊ぶ赤ちゃん。実は日本だけではありません。
子育てをしているとお母さんたちがうんうん。と頷くであろう赤ちゃんのいたずらあるある。今回は、『赤ちゃんがティッシュで遊んでしまう』という問題についてです。
テレビなどでもよく見る光景ですが、ティッシュを箱から出して、舐めて次のティッシュを出してという行動をする赤ちゃんは、実は日本だけではないのです。
アメリカ、中国、イギリス。様々な国の赤ちゃんたちが今日もティッシュにいたずらをしています。今回は、赤ちゃんのティッシュ遊びについてモンテッソーリ教育と言う考え方から説明していきます。
ティッシュで遊ぶのは本能から。無理に矯正するのはしつけではない。
色々な国で赤ちゃんが遊んでいるということは、イタズラのつもりでやっているのではなく、何か理由があるはずだ!と思って調べたのが、イタリア最初の女性医学博士のひとり、マリア・モンテッソーリさん。
赤ちゃんがする行動には理由があったことを科学的に証明し、理想の子育ての仕方についてモンテッソーリ教育という教育法を編み出しています。では、何故赤ちゃんはティッシュで遊んでしまうのでしょうか?
ティッシュで遊ぶ理由には、子どもの"成長"があった。
こどもには敏感期と行って、ある能力が発達する期間がある程度決まっていると言われています。敏感期にも種類があり、
1.言葉の敏感期 ... 文字や言葉に興味を持つ時期
2.秩序の敏感期 ... 同じ行動、同じ洋服がいい!とダダをこねる時期
3.感覚の敏感期 ... 五感の成長をする時期。
4.運動の敏感期 ... 歩く、運ぶ、持ち上げるなどの運動をしたい時期
5.数の敏感期 ... 数を数えたい。自分の年齢を数えたりしたい時期
6.文化の敏感期 ... 車や国旗など色々なものに興味を持つ時期
というものが存在します。その中でもティッシュを取り出してしまうのは、感覚の敏感期に当たります。ティッシュを取り出す時に使う指の3本が発達する期間と言われています。また、舐めることによって、味覚を発達させているようです。
生物の基本は、「自分で獲得したものを食べて生きていくこと」なので、生物としての基礎能力を身につける上でとても大切な行動といえます。だから邪魔してはいけないんですね。
ダメなものはダメ!ではしつけにならない。
モンテッソーリ教育の中では、赤ちゃんを赤ちゃんとして、子どもを子どもとして扱う教育は良くない。と言われています。立って歩くことが出来るようになった赤ちゃんが高い椅子に座ろうとしている時に、あなたには無理だから。と椅子まで持ち上げてしまうと、子どもは「無理なことがあったらお母さんがやってくれる」と覚えます。
逆に、適切な大きさの台を渡して、登ってみなさい。と言うと子どもは自分の力で椅子に登り、「何か不可能なことがあっても、工夫と努力で乗り越えることが出来る」と本能的に覚えます。実際に、このような実験を行った時に、自分で登れた子どもの脳みそからはアドレナリンが分泌されていたと言われています。
子どもの能力開発をする時は、子どもを子ども扱いしない。ということを忘れないでください。いつまでもティッシュを出されると困る!と躾をした方がいい。と書いてあるサイトもありましたが、多分しつけをされなかったという理由で10歳を超えてもティッシュでいたずらをする子どもに悩まされているお母さんは居ないことでしょう(笑)
赤ちゃんがティッシュを誤飲してしまったら…?
よし分かった!存分に遊べ!!ともいかないですよね。ティッシュを食べてしまうことの危険性なども考えなければいけません。ティッシュが身体にとって有害になるということはありませんのでご安心下さい。
とは言え、窒息の可能性があるわけで、呼吸や顔色などを見て窒息の可能性がないか確認してみて下さい。嘔吐や、痙攣などが起きた場合は直ぐに救急車を呼んであげて下さい。
ティッシュで遊んでしまう赤ちゃんへの対策は?
楽天を見てみると、赤ちゃんが簡単にティッシュを出せないような対策がされたティッシュケースを売っています。デザイン的にもとても素敵なので赤ちゃんが小さい間は使ってみるのも良いかもしれません。
子どもに適切な成長をしてほしいけど、ティッシュを与えるのは心配。そんなお母さんのために、色々な会社が、子供の敏感期を育てる知育玩具を発売しています。最後にそんなおもちゃをいくつか紹介します。
敏感期におすすめの玩具3選
① いたずら1歳やりたい放題ビッグ版
一番オススメなのがこのおもちゃ。ティッシュだけでなく、コンセントを抜く、マヨネーズを出すなど様々な機能が1つにまとまっているおもちゃです。僕も小さい時にやっていた覚えがあります。ティッシュは引っ張ると戻る仕組みになっているため、後片付けがとても楽なのも特徴です。
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枚数 : 1枚(勝手に戻る)
価格 : 4,084円
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② 【Fromママ】 いたずらティッシュッシュ
よりリアリティを求めるならこのおもちゃ。金額は高めですが、布製のティッシュで、実際のティッシュケースに入れて使用します。視覚、聴覚、触覚、味覚など色々な刺激を得られるものになっていて、16枚も入っているので取り出した後のものをしばらく飽きずに使えるのが特徴です。
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枚数 : 16枚
価格 : 5,164円
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③ ベビラボ アンパンマン どんどんでるでる アンパンマンティッシュ
ベビラボ アンパンマン どんどんでるでる アンパンマンティッシュ
- 出版社/メーカー: バンダイ(BANDAI)
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: おもちゃ&ホビー
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赤ちゃんが大好きなアンパンマンの模様の入ったおもちゃがこちら。使い方は②のおもちゃと同じなのですが、値段が安いのがポイントです。3枚しか入っていないので、この金額です。アンパンマンの柄の表情が変わるため、見分ける力がつく頃にちょうどいいようです。
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枚数 : 3枚
価格 : 909円
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いかがでしたでしょうか?
お子さんの敏感期。いたずらっ子に見えて、実は一生のうちに少ししかないとても大切な時間です。捉え方を変えると、お子さんの成長を楽しむことができますよ!